お答え |
初めまして。お便りをいただきました。
抱えている問題が非常に大きくて、あなたの立場に立ったら自分ならどうするだろうかと考えます。しかし、私の立場で私の意見を率直に述べます。
決断は、あなた自身がじっくり考え、いろいろな立場の人の意見も聞き、できるだけ多くの本を読んで、それからにしてほしいと思います。絶対に急ぐべきではありません。あなたの人生はこれからです。慌てて、急いでした決断を、後悔してほしくありません。
私は、祝福相手の決定方法が変更となり、「どうやって息子の相手を捜せばいいんだ。これでは親が息子の相手を指定することとなり、深刻な親子問題が起きる」と悩んでいる現役信者幹部の話を聞きました。「だったら、私の祝福は何だったのだ」と悩んでいるこれも現役幹部信者の話も聞きました。
あなたと同じ2世信者の方や、脱会した2世信者の方からも直接話を聞いています。直接相談していただければ、そうしたお話もすることができます。
反対派の本というかもしれませんが、孝進さんの最初の奥さんで「我が父文鮮明の正体」(文藝春秋)という本を書いたのも2世信者だったホンナンスクさんです。米本和広さんが書いた「カルトの子」(文藝春秋)の中にも、私が良く知っている2世信者だった方が登場しています。できれば読んでみてください。
ご両親以外の統一協会(統一教会)の方の話を聞くのもいいでしょうし、この問題に詳しい基督教の牧師さんの話を聞くのも必要だと思います。
私は、出会った女性とできるだけ良い関係を築く努力をし、その中で自分の意思で将来の伴侶を捜すべきだと考えています。努力しても最終的にうまくいかない場合が出てくるかもしれません。それは自分の責任です。その後に、また努力してやり直すことができます。それが人生だと思います。
またメールをいただければと思います。 |
お返事読ませていただきました。
確かに今すぐに結論を出すのは早いのかもしれません。
私が現在もっとも知りたいと思っているのは協会に関する紛れもない「真実」です。
真実を突き止めるために現協会信者、元協会信者、様々な出版物あるいはネット上のHPなどをもっとあたってみたいと思います。しかし、このように周囲から得られる情報は必ずしも正しいとは限らないと言うのが難しいところですよね。
テレビや一部の週刊誌に見られるように物事の解釈を誤ったり、根拠がまったくない場合があるし、かといって協会内部の情報全てが正しいとは限らない。必ず誰かの主観が入っているのは仕方のないことかもしれませんが、このような情報から真実だけを拾うのは簡単なことではないというところが正直じれったいです。
とりあえず今は自分のベストを尽くしてみたいと思います。今日から1週間ほど修練会に出なくてはならないので、その間にでもいろいろ幹部に聞いてみたいと思います。4月1日に帰ってきますので、その時にまたメールを出したいと思います。 |
「今すぐに結論を出さなければ」、「今すぐに実行しなければ」、「決断を迷えば」「○○の災厄がふりかかる」という論法が一番許し難いと考えています。
時間は自分で管理すべきです。100パーセント正しい結論などあり得ないと思います。その時々の自分の努力で最善の選択を続けることに意味があると思います。
人間は、他人による影響力からきわめて弱いものであることの自覚が必要です。プロの手にかかれば、アマチュアの人は、ころりとコントロールされてしまいます。こうした影響力から少しでも自由になるためには、プロの様々な手口を、その仕組みを知る必要があると思います。 |