ご相談例 |
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◆モンゴル世界平和女性連合 | ||||||||||
5月初旬 ウランバートルの旅行社で2人の婦人に会った。ユネスコ、NGOの名前を使いながら、「『世界平和のための婦人たちの連合』に所属して、ボランティア活動しているものです。」といって名詞を差し出した。日本人をみかけると懐かしさもてつだって、だれかれかまわず話しかけたくなって、根掘り葉掘り聞き出した。ユニセフに似たマークに、モンゴル語と英語で、カトウ・トシコとコバシカワ・ヒサコと書いてあった。私の身元引受人にもなってもらった旅行社のオフィスで、医療活動に従事している人と、4人で自己紹介をかねて互いの滞在目的を話し合う。 2人の婦人は、「モンゴルの現状、特に子供の置かれている現状が、急速に悪くなっており、孤児が増えている。孤児たちの生活を救済することにも、手を尽くしているが、難しく思うようにはいかない。最近では汽車に紛れ込んで、行動範囲を広げている。収容してもすぐに出てしまう。家庭婦人との姉妹関係を進めながら日本、アメリカ、韓国、等と、交流を進めて行こうと、計画している。あなた方も、手をかしてほしい。」と話した。ドクターは、国際保険医学の活動が主で、殆ど聴診器を持たない医者で、東南アジア、アフリカ等、調査してきた。と自己紹介。孤児の問題について、社会体制に関わりなく、アジア全域に孤児はおり、世界規模でのエネルギー総量と、個人消費エネルギー総量の、バランスの問題だと見ている。著しい、中国の急速な工業化で、農地の転用、工業就業人口への大幅な移動、食料自給率の減少、農産物輸出国から輸入国への転換、この過程は、様々な問題の解決を、一層困難なものにしている。アフリカのルアンダは、問題の解決に、戦争という手段を使っている。モンゴルでは、選択を間違わないで進むだろう。遊牧民の伝統は、余分なものを持たないという考えだから。そうあって欲しい。 2時間も話し込んだ。婦人たちは、ノートにメモしながら最後にこれからもぜひ会いたいと連絡先を聞き出しメモした。私は、婦人たちのオフィスを聞き、後日ゆっくり話しましょうと別れた。 家庭の友愛だとか、姉妹の契りだとか、韓国だとか、気になった。5月半ば昼過ぎに、通訳の案内で、名刺に書いてあった住所を訪ねた。教師を養成する大学の、1隅の3部屋にオフィスはあった。 カトウさんは40代から50代の感じで、落ち着いた雰囲気をもっていた。先日はゆっくり話も出来なかったので、近いところでもあり、興味もあって、伺いましたと挨拶。昼の食事を終わったところだった。白いプラスチックの椀の底に麺がのこっていた。周りをかたずけて、椅子を勧めた。机を4つ重ねて大きな机にした。周りに長椅子があった。机の上には、毛糸で編んだ人形や熊等が置いてあった。「こんなものも、教えています」と言った。壁には、日本のあいうえおがかけてあり、富士山や、桜の花の写真もあった。入り口に近い部屋には、モンゴルの女性と向き合って、白い大きな襟が不釣合いな婦人がいた。カメヤマという名前で紹介を受けた。本箱には日本語のテキストに使っているのか、小学生の、国語の教科書が10冊程並べてあった。 カトウさんは、人に喋らせて、聞き役に回って満足出来るタイプらしい。色々聞き出そうとわくわくしながら来たのに、逆にいつの間にか喋り続けていた。出身地、モンゴルを何故、スケッチの候補地に選んだのか、モンゴルの印象、これから先の人生、等話す羽目になった。カトウさんはやっと喋り始めた。岩手県の出身、家業は商売、叔父が満鉄に勤務していて、ソ連に抑留され、昭和31年の最終でやっと帰国できた、ロシア語が出来たので、抑留されていたキルギスタンへ、旅行したりしている。そして、今やっていることは、モンゴルの幼稚園への訪問、モンゴルの女性、家庭婦人と日本、韓国、アメリカとの間に、姉妹関係を持つ事を目標にして活動している、この活動は、日本各地でもしていると、眠狂四郎のような半開きの目で、穏やかに見ながら話した。かなりベテランの活動家と見受けた。机の上にあったパンフレットを手にとってみた。そこには、資金先としての、企業名、個人名の一覧が記されていた。「沢山の人達が援助しているんですね。このパンフレット参考に下さい。」と言った。このパンフは貰えなかったが、WFWPワールド・ニュースbTとアイデアルファミリー理想家庭月刊誌97年4月号を貰って引き上げた。パンフには、世界の最も貧しい国々へ乗り込み保母、教員、看護婦、医師、技師として現地の人々と共に活動していることを紹介、ユニセフ、NGOと対応する形態をとりながら、ボランティア活動を展開していると書いてある。4月号には、筑波大名誉教授鈴木博雄の巻頭コラム、フォード元大統領の娘スーザン・フォードの講演、世界の動き、様々な問題は全て、家庭婦人の忍耐や知恵に委ねられているのが、特徴になっている。ものモンゴルで勇気あるご婦人に、感服! 少々気になってWFWPとはどんな実績を持っている団体なのか、留守宅にファックスを入れて聞いて、紛れもない統一協会(教会)、だと知らせが来た。モンゴルで知り合った人に話したら、かれは結構な数入ってきていると、彼はまた、日本人が、モンゴル人とトラブルを起こして、殺された事件があったけど、あれは、統一協会(教会)のメンバーだったと、教えてくれた。8月再度モンゴルへ入国ウランバートルから西へ400キロ、ツエツエルレグの小さな町で、胸に顔写真付きの名札を下げて、若者が友情、友愛、家族愛、を大切にしようと、署名を集めていたのに出くわした。何名かグループでやっていた。「あなたは日本人、あなたもぜひお願いします。」と声を掛けられた。署名は結構集まっていた。帰国間際に、ウランバートル市内でも見かけた。 10月モンゴルへ電話して判ったこと。世話になった家の○○さんが統一協会(教会)の合同結婚式に出席し日本人と結婚すると言い、大騒ぎになり、周りの人が説得するも受け付けない。なんとかしなくてはと、ある協会に電話したが、いろんな宗教があり、片方が悪くて片方がどうのとはいえないでしょう。モンゴルは、ラマ教が一番合っているんですよ。さわらぬ神に祟りなしでしょうと肩すかしを食った。あんな純真な人達をほっとけません。 |
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